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韓国料理の日本向け輸出、韓日関係悪化で昨年から下向き

韓国料理の日本向け輸出、韓日関係悪化で昨年から下向き

Posted March. 08, 2013 03:23,   

한국어

「韓国のチヂミは本当においしいです。イタリア料理ともよく合うだろう」

5日、日本千葉県千葉市で開かれた2013東京食品博覧会の会場。長野市でイタリアンレストランを運営する遠藤雪子(女)さんはチヂミを試食しながらこのように話した。同氏はイタリア料理と相性がいいメニューを「ハンティング」するために全ての売場をいちいち見て回った。

8日までに行われるアジア最大の食品博覧会に韓国はキムチ、人参、酒類、醤油類などを販売する84社が参与した。漢方茶を広報するために時代劇の「チャングムの誓い」の服を着たり、英語、日本語、中国語が可能なアルバイト生を動員したりもした。

しかし、韓国企業の関係者の表情はあまり明るくなかった。チヂミを専門にするサオンウォンのイ・ジイン海外営業チーム長は、「海外22の輸出国の中で、日本の比重が最も大きいが、昨年下半期、韓日関係が悪くなってから、日本向け売上額が25%ぐらい減った」と話した。

日本で「ソンガネ」というブランドで冷麺、トッポッキなどを販売するゴーセイのソク・ドンミン営業課長も、「10年間引き続き売上が伸びたが、昨年は大変苦戦した」と話した。

昨年、韓国の対日農食品輸出額は、23億8950万ドル(約2兆6000億ウォン)で前年に比べて0.6%増にとどまった。韓流ブームを追い風にこれまで10%前後の大きな成長をしてきたことに比べると振るわない成績だ。直接的な原因は日本の大型流通会社が韓国商品の販促戦を軒並み取り消したこと。パプリカなど、韓国の新鮮野菜を輸入するH&Fインターナショナルの米田由紀(女)第2営業部長は、「韓国商品販促戦を行うと、極右の抗議電話がかかってくる。最近は韓日関係が大きく改善したが、それでも『韓国』という名前を抜いて販促戦をする」と話した。

韓国会社の博覧会参与を主管する韓国農水産食品流通公社(aT)はこのような雰囲気を勘案して、今年、特別に「日本バイヤー招待レセプション」行事を企画した。イオンリテール、イトーヨーカドーなど大型流通会社の社長を招待して夕食をもてなし、韓国会社と会えるように場を設けた。

幸い、変化の兆しが現れている。年売上4兆円(約46兆ウォン)のイオンリテールの村井正平会長は、「今年博覧会に参加した韓国の商品企業は健康や女性、個食をテーマに据えたようだ。良い方向だ。これは日本市場の最大の関心事だ」と話した。



lovesong@donga.com