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「飲酒運転は犯罪…通報すれば補償金」

Posted January. 25, 2013 07:34,   

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「おまわりさん、前を走っている車が千鳥足で走りながら、センターラインを超えたりしていますね。大事故になりそうな気がします」。

11日午前1時14分、飲食店でのバイトを終え、兄(24)が運転する車に乗っていたAさん(19)が緊張した声で112(日本の110番)通報センターに電話をかけてきた。警察が現場に到着する間、前を走っていた車は、道端に止まっていた車に突っ込み、止まっていた。人命被害は無かったが、車の運転手のキム某氏(26)の血中アルコール濃度は、免許取り消しに当たる0.104%と測定された。

済州(チェジュ)地方警察長は最近、A氏に対し、通報補償金30万ウォンを支給した。A氏は、「その車の前に歩行者でもいたらと思ったら、今もぞっとします」とし、「事故を防ぐために通報したが、補償金まで受け取るとは思わなかった」と話した。

補償金支給は、警察庁がまとめた「犯罪通報者などの保護及び補償に関する規則」によるものだ。通常、強盗・窃盗などの犯罪通報に補償金を支給してきたため、飲酒運転を摘発した市民に補償金を支給したのは異例のことだ。飲酒運転の通報は、補償金支給の対象には含まれないが、済州警察は、「警察庁長や地方警察庁長が特別に認めた場合」という規定を適用した。これを受け、飲酒運転通報補償金の支給は、全国で済州地域だけに適用される。

済州警察は、飲酒運転通報への補償金支給を、昨年11月開始している。飲酒運転は、自分だけでなく、ほかの人たちを害する犯罪行為に他ならないという判断のためだ。チャ・ジョンベ済州地方警察庁長は、「飲酒運転を撲滅するためには、警察だけの努力では足りず、道民の皆さんが命を脅かす『公共の敵』だという意識を共有しなければならない」とし、「犯罪通報補償金を有効に運用するため、飲酒運転の通報にも補償金を支給するようにした」と主張した。

警察は、これまで6人に対し30万ウォンずつの補償金を支給してきた。済州警察は今年、通報補償金として1400万ウォンあまりを確保している。飲酒運転の通報が多く、補償金が足りなければ、追加で国費の支援を受ける方針だ。



jy788@donga.com