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中国、32年続いた「恐韓症」打ち破り興奮のるつぼ

中国、32年続いた「恐韓症」打ち破り興奮のるつぼ

Posted February. 12, 2010 08:24,   

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「32年間の恥を一晩で吹き飛ばした」「韓国に勝ったこのチームは、中国チームで間違いなかったですか」

中国がAマッチ試合で32年ぶりに韓国チームを下すと、中国は熱狂と興奮のるつぼと化した。主要新聞は11日付の1面に感激で抱き合っている中国選手らの写真と記事を載せた。主要テレビニュースの時間ごとに勝利のニュースを伝えるアナウンサーの声は興奮で震えているようだった。主に「重い」記事をトップに配置する官営の新華社通信も同日は、「32年間の恐韓症を乗り越えた」という内容の記事をトップページに掲載した。

春節(お正月)を控え、北京など全国の随所で鳴り響いていた轟音の爆竹音も試合が行われる間は聞こえなかった。試合が終了すると、生まれて一度も韓国チームに勝つことを見たことのない青少年サッカーファンらは涙を流したと、中国マスコミは報じた。試合終了後、主要都市には厳しい寒さにも関わらず、たくさんのサッカーファンが街へ出て、爆竹鳴らしながら勝利の喜びを満喫した。

遼寧省大連市に住む鍾某さんは、「愛国心に燃えるバーリン・ホー(80後、1980年代に生まれた世代)として中国チームが韓国チームに勝てば、子どもの名前を『克韓(韓国を乗り越える)』と付ける」と公言していたが、実際、同日試合途中、妻が子どもを産んだら、克韓と付けたと、香港の文匯報が伝えた。

インターネット・ポータルの捜狐は、中国チームの監督と神様が会話を交わす形で同日の喜びを伝えた。中国チームの監督にかつて「いつ韓国チームに勝つことができるでしょうか」と聞かれ、「いつになるか分からない」と答えたが、同日、ニュースを聞いて神様が感激して涙を流したというストーリ。一部のネチズンは同日、「試合を生中継しなかった中国中央(CC)TVのため、歴史的な瞬間を見届けることができなかった」とし、全国民への謝罪を要求し、「勝利を記念して7日間を休日にしよう」という言葉まで出た。

中国チームの高洪波監督に対しては、「10分だけ喜んで、次の香港チームとの試合に備えなければならないので、心が重い。一度の勝利で韓国チームより一枚上だとは限らない」と言ったと謙虚で冷静な姿勢を維持したと褒め称えた。高監督とゴールを決めた3人の選手は一躍国民的な英雄に浮上すると見られる。京華時報は同日、中国女子サッカーチームが韓国チームを制したことについて、「恐中症」を呼び起こしたと報じたりもした。

一方、最近中国のサッカー界が国内リーグ戦の運営と関連し、試合操作や賄賂などの不正でサッカー協会の指導部が大挙逮捕されるなど、不祥事が相次いだ中で、同日の勝利を中国サッカーの自浄や発展の契機にすべきだという分析もあった。



bonhong@donga.com