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習近平主席が歌手ピ(Rain)の公演を観覧、「限韓令」解除のシグナルか

習近平主席が歌手ピ(Rain)の公演を観覧、「限韓令」解除のシグナルか

Posted May. 16, 2019 07:49,   

Updated May. 16, 2019 07:49

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中国の習近平国家主席が、15日夕方直接観覧した大型コンサートに韓流スターの人気歌手「ピ(Rain)」(本名チョン・ジフン)が登場した。韓国が高高度ミサイル防衛システム(THAAD)を配置した2016年から、中国が自国内韓流コンテンツの公式流通を禁止した「限韓令」が解除される前向きなシグナルだという解釈が出た。

「ピ(Rain)」はこの日、北京で開催されたアジア文明対話大会の開幕式に続いて夕方、北京オリンピック競技場で開かれたアジア文化カーニバル公演に出た。中国の限韓令措置以来、韓国の人気歌手が中国の大型公演に登場したのは3年ぶりのことだ。同日の公演には、「ピ(Rain)」に加えて、成龍など、香港、ベトナム、シンガポールなど40カ国の芸能人と公演団が参加した。

中国は正式には限韓令の存在を否定してきたが、韓中間THAADを巡る対立が浮き彫りになった2016年から最新まで、韓国ドラマの中国テレビや動画サイトでの放映、韓流スターの中国内での有料公演や放送出演、韓国映画の中国内上映などが禁じられてきた。

地元の消息筋は、「まだ韓国ドラマの放映、有料公演、韓国映画の上映などが禁じられているので、まだ限韓令が解除されたとは言えないが、習主席の前に韓国の人気歌手が公演したことは、今後、限韓令が解除されることにおいて前向きな契機になるだろう」と話した。アジア文明対話大会プログラムの一つとして中国で開かれるアジア映画祭には、韓国映画「牛の鈴音」「風の丘を越えて/西便制」「川沿いホテル」の3本が招待された。

これに先立って、習主席は同日午前、アジア文明対話大会開幕式の基調演説で、「中国は各国と『アジア映画テレビ交流協力計画」を実施することを望んでいる」と明らかにした。習主席は、「中国はアジア経済の発展を促進し、アジア人民の友好増進により大きく貢献するため、各国と『アジア観光促進計画』を実施することを望んでいる」とも明らかにした。別の現地の消息筋は、「韓国行団体ツアーの規制がまだ存在している状況では合わない話だ」と指摘した。これにより、現在、北京などの一部の地域で、オフラインを通じた観光商品の販売のみ許可されており、依然続いている韓国行団体ツアーを巡る規制も近いうちに完全に解除される可能性があるという観測が出てきた。

テレビ、映画、コンテンツなどをつかさどる中国廣電總局によると、中国テンセントピクチャーズが韓国ドラマ「応答せよ1988」を正式にリメイクして、来月から撮影に乗り出す予定だ。


尹完準 zeitung@donga.com