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男子背泳ぎのカン・ジソクとイ・ジュホ、代表選考会で韓国記録を全て更新

男子背泳ぎのカン・ジソクとイ・ジュホ、代表選考会で韓国記録を全て更新

Posted August. 10, 2018 10:04,   

Updated August. 10, 2018 10:04

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韓国水泳で今年、男子背泳ぎが最も注目を浴びている。50メートルと100メートル、200メートルの全種目の韓国記録が4月に行われた代表選考会でまとめて更新されたからだ。

50メートルではカン・ジソク(24=全州市庁)が24秒93、100メートルと200メートルではイ・ジュホ(23=牙山市庁)が54秒17と1分57秒67で韓国記録を塗り替えた。水泳の全種目を通じて、今年に全種目の記録が更新されたのは男子背泳ぎだけだ。

1歳違いの二人は、高校時代から各種大会に一緒に参加し、自然と親交を深めた。イ・ジュホは、「互いに活躍する地域が離れていたので若いときは知らなかったんだけど、何度も会うようになってから妙な競争心が生まれ、いつからか冗談も交わす仲になった」と話した。

「今日は、(君が)俺に負けそうだけどな。泣くんじゃないよ(笑)」(カン・ジソク)

「お手柔らかにしましょうか?今日は調子凄く良いんだけど、…(負けても)気分悪くしなでくださいな」(イ・ジュホ)

大会前に二人が冗談交じりで交わした会話の一コマだ。第三者に1位を奪われたことも多いが、二人は互いに刺激剤になって磨きをかけて来た。

20代半ばまで最高と言うには物足りなかった二人は、背泳ぎで国内最強に浮上する過程も似ている。2015年から代表の境界線を行き来したイ・ジュホは、昨年9月、ファン・ヘギョン代表コーチに出会ってから過酷な筋トレで体が筋肉質に変わってからパワーがついた。その後、100メートルと200メートルでそれぞれ韓国記録を2度更新し、「記録マシーン」と呼ばれるようになった。カ・ジソクも昨年末、所属チームを移した後、「なんでそれができないの」と怒られるより、「お前はできるんだから」と励ましの言葉を沢山聞くようになってからぐんと自信がついた。二人は、「以前は自分でも選手と言い難い時期だった。気が合う指導者に出会ってから記録が伸びて、選手としての目標も大きくなった」と口を揃えた。

ジャカルタ・パレンバン・アジア大会の開幕を控えてカン・ジソクは、今年4月に初めて代表に選出された。忠清北道鎮川(チュンチョンブクト・チンチョン)の選手村で初めて共同運命体になった二人の組み合わせが生み出すシナジー効果は大きい。同じ空間でノーハウを共有しながら、双方にお手本になるために日々磨きをかけている。

「国家代表はジュホが先輩なんです。体の管理法やペースコントロール方法といったことも気軽に聞いて、学んでいるんです。ジュホの後半のレースは渋いですよ」(カン・ジソク)

「苦しくて休みたい時もあるけど、隣でジソクさんが練習しているのを見ると、そういう気持ちが消えるんです。ジソク先輩のスタートやターン、ドルフィンキックは学びたいですね」(イ・ジュホ)

しかし、どっちが強いかを聞く質問には、二人とも「自分が上」と言った。そのうえで「アジア大会でかちんこしてみれば分かる」と一歩も譲ろうとしない本当のライバルだ。カ・ジソクは背泳ぎ50メートルと100メートルに、イ・ジュホは背泳ぎ50メートルと100メートル、200メートルに出場する予定だ。

9日まで、アジア選手を基準に、カン・ジソクの50メートル記録は、中国の徐嘉余(23)の24秒75に次ぐ2位。イ・ジュホの100メートルと200メートルの記録も1位(徐嘉余)に僅差で迫る5位と6位につけている。代表選考会でカン・ジソクは50メートルでタイムを約0.5秒短縮しており、イ・ジュホも1年足らずで100、200メートルのタイムを1、2秒短縮した。最近のペースならアジア大会でチ・サンジュン以来34年ぶりに背泳ぎで金メダルも狙える。

「4月に初めて代表に選ばれて感情がこみ上げてきて檀上で大泣きしました。アジア大会で優勝して、今度は気持ちよく笑いたいです(笑)」(カン・ジソク)

「1年間で2秒近く記録を短縮した自分の成長は、まだ現在進行形です。これまでしたきたことをやり続ければ、メダルもついてくると信じています(笑)」(イ・ジュホ)


金培中 wanted@donga.com