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[社説]野党は要求ばかりしていないで大統領と直談判せよ

[社説]野党は要求ばかりしていないで大統領と直談判せよ

Posted November. 05, 2016 07:57,   

Updated November. 05, 2016 08:12

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朴槿恵(パク・クンへ)大統領の4日の対国民談話に対する野党の反応は酷評一辺倒で、金秉準(キム・ビョンジュン)首相候補を受け入れられないというものだ。野党「共に民主党」の秋美愛(チュ・ミエ)代表は記者会見まで開き、「真正性のない個人の反省文にすぎなかった」とし、別途の特検と国政調査を受け入れること、一方的な首相候補指名を撤回し、国会が推薦する首相を受け入れるよう求めた。このような要求を受け入れなければ政権退陣運動に入ると警告した。野党「国民の党」は論評を通じて、「大統領が引き続き最低限の責任まで回避して地位の保全と尻尾切りに執着するなら、党として下野・弾劾の道に進むほかないことを警告する」と明らかにした。


両野党の要求を要約すれば、別途の特検と国政調査の受け入れ、金秉準首相候補者指名の撤回、国会推薦の首相の受け入れ、与党セヌリ党からの離党だ。セヌリ党の鄭鎮碩(チョン・ジンソク)院内代表は4日、韓光玉(ハン・グァンオク)新任大統領秘書室長に会って、「政治的中立が担保されるなら、野党が要求する個別特検を受け入れる用意がある」と明らかにした。国政調査もセヌリ党が拒否する理由はない。しかし、首相の権限と任命方式をめぐっては鋭く対立する。大統領と野党が妥協点を見出すことができずこのまま行けば、金秉準首相は捨てるカードになるほかない。


政局がますます混沌するのには、野党のリーダーシップ不在も一役買っている。「共に民主党」と「国民の党」は、有力大統領候補でありオーナーに相違ない文在寅(ムン・ジェイン)、安哲秀(アン・チョルス)前代表まで一緒に国政収拾解決策として挙国内閣を主張した。しかし、セヌリ党が受け入れるとして朴大統領に提案すると、挙国内閣よりも真相究明が優先だと手を引いた。与党が受け入れないと考えたが、受け入れると言ったので発言を翻したのだ。そして野党3党が集まって別の条件を出してきた。野党推薦の首相が国内政治だけ担うのか、あるいは外交・安全保障までも明け渡せというのか明確でない。話が随時変化し、あれこれ条件を付けた主張を出しては信頼することはできない。


朴大統領は対国民談話で、「与野党代表と意思疎通を図り、国民と国会の要求をより重く受け入れる」と述べた。ならば大統領と与野党代表が会って、虚心坦壊に今の事態収拾の方法と今後の国政運営、大統領と首相の役割分担まで議論することが順序だ。野党が政権獲得を狙う責任ある政党なら、今の事態を長く引っ張って大統領選の局面を有利にしようとする政略に埋没してはならない。朴大統領に会って国民が納得できる合理的な解決策を見出し、談判しなければならない。国民はこの国家的危機の局面で野党が責任ある態度か見ている。


イ・ジンニョン記者 jinnyong@donga.com