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「5Gコリアと手を取ろう」グローバル企業からのラブコール

「5Gコリアと手を取ろう」グローバル企業からのラブコール

Posted May. 20, 2019 07:54,   

Updated May. 20, 2019 07:54

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世界初の第5世代(5G)通信の商用化タイトルを獲得した韓国モバイル通信業界に向けた海外企業のラブコールが後を絶たない。各国代表通信会社とグローバル情報通信技術(ICT)企業の代表らが韓国との協力策を議論するために、韓国を相次いで訪問している。5G基盤のB2C(企業と消費者間の取引)市場がまだ初期段階にある状況の中、韓国市場を通じて様々な事業の可能性を探ろうとする試みと解釈される。

●黄昌圭KT会長、ロシア通信企業のトップと面談

KTは17日、ロシアの最大手通信企業モバイル・テレシステムズ(MTS)グループのAlexey Kornya最高経営責任者(CEO)をはじめとする主要役員が訪問して、韓国国内の5Gサービスの現状を視察したと発表した。MTSはロシアをはじめ、東欧や中央アジアで1億人の加入者を保有している通信会社だ。

この日、黄昌圭(ファン・チャンギュ)KT会長とKornyaCEOは、ソウル鍾路区(チョンノグ)にあるKT社屋で会って、グローバル事業を巡る協力策について議論した。 MTSはすでに、ロシアで最大のモノのインターネット(IoT)ネットワークを構築しており、今後IoTに人工知能(AI)の商品を組み合わせる計画を持っている。このため、KornyaCEOは、国内で披露しているAIとスマートホームなどの関連事業の分野を注意深く調べたという。これと共にMTSグループの経営陣は、プロ野球のライブやインテリジェントテレビなど、5G基盤のB2Cサービスを直接体験しながら、ロシアでの5Gサービスの具体化の可能性を点検した。

MTS側は特に、家庭用テレビを基盤にした人工知能サービス「ギガジニ」に関心を示した。グローバル市場で、グーグルe(グーグルホーム)やアマゾン(アレクサ)などのICTプラットフォーム企業がAI市場を主導しているのに対し、ギガジニは通信会社が有線サービス(テレビ)を基盤にAI市場を広げた事例だからだ。

KT側は、「MTSはAIとIoT分野を戦略的優先順位事業に据えているので、韓国の5Gサービスに高い関心を示した」とし、「KTと様々な協力策について集中的に議論した」と伝えた。

●朴正浩SKテレコム社長、MS・シングテルのCEOと会合

これに先立って、SKテレコムの朴正浩(パク・ジョンホ)社長も先月9日、シンガポールの最大手通信事業者であり、東南アジア圏のコンテンツプラットフォーム事業者のシンガポールテレコム(シングテル)のチュア・ソククーン会長の訪問を受けた。これに先立って3月は、米ワシントン州レドモンドにあるマイクロソフト(MS)の本社でサティア・ナデラCEOに会って、覚書(MOU)を交わすなどした。

グローバル5G基盤の市場が今まさに開かれたばかりなので、海外メーカーも様々な協力の可能性を探っている。シングテルの場合は主にゲームやeスポーツなどに、MSはAIとクラウド、実感型メディア事業の協力に関心が多いことが分かった。 MSはウェアラブル・ホログラフィック機器である「ホロレンズ」を保有しており、SKテレコムは拡張現実(AR)とバーチャルリアリティ(VR)のオリジナル技術と映像(オクスス(トウモロコシという意))、音楽(フロー)などの分野でストリーミングサービスの経験が豊富だ。

両社は今後、事業機会の発掘のために分野別協議体を立ち上げて担当者を指定するなど、実質的な協力に向けた具体的な行動にも乗り出している。ジェイソン・ジェンダーMS上級副社長は、「SKテレコムとの戦略的パートナーシップにより、マイクロソフトは通信業界のデジタルトランスフォーメーションに拍車をかけるのに重要な役割をするものと期待している」とし、「クラウドとAIを通じて顧客に革新的な新しいサービスを提供するために一緒に努力したい」と語った。


郭道英 now@donga.com